ココロのスケッチ

絵を描くように綴りたいです。

ハグ的基礎稽古。基礎稽古のススメ。

不定期で期間を決めてやっておりますハグ的基礎稽古。

 

主に公演稽古がない合間に基礎強化のためにやっております。

ココロとカラダをノビノビ伸ばしながら、しっかり基礎力を伸ばすべく。。

公演稽古がない時はみっちり基礎をできますのでとっても大切な時間です。

 

自分自身も初心を忘れないために、

常に常に修行の身であることを意識しておきたくて、

10代の頃より学んできたこと、得てきたこと、盗んできたこと、

もらってきたこと・・・

自分にも言い聞かせながら、ハグメンバー、

そして参加してくださるみなさまに伝えていきたいと想っております。

 

 

伝えてつなげること。

それは私の生きるテーマでありますが。

 

恩師、諸先輩方の教えを学び、習得し、それをまた次の世代に伝えることで。

もしも自分がいなくなっても。

繋がっていく。

それは先輩方の培ってきたもの、心、存在の証でもある。

命は永遠ではないけれど、こうやって繋げていくことで

心は永遠だなって実感するのです。

 

 

基礎稽古はとても地味なのです。

呼吸体操、発声。立つこと、座ること。

身体訓練。身体表現。台詞訓練。。。他にもいろいろ。

想像力、表現力を鍛えるための稽古を地味に地道にやり続けます。

 

退屈かもしれないです。

でも基礎がなくちゃ、積み上げられない。

土台がやわじゃ、すぐ潰れちゃいます。

 

 

私は。本当にお芝居をやってるのか?ってよく言われるくらい

平凡です。個性派でもないですし、容姿端麗でもない。

華があるわけでもないし、面白くもない。

これといって・・・??なんです。

 

誰だって、おいおい、そんなんでよいのかよって思いますよね。

私も思います。

でもお芝居、表現すること、モノヅクリが大好きなのです。

なので悩んでた時期もありました。

 

でも高校生の頃、亡き恩師に言われたのです。

 

「なんでも出来るバイプレイヤーになれ。

なんでも演じられる役者は生涯役者でいられる」

 

もちろんそれは簡単なことではないです。

そしておっしゃいました。そのためには基礎だ。

基礎稽古で自分の可能性を広げる。

 

日常生活、風景、本、音楽、映画、友達との会話、、

日々を意識し、

読解力と感性を高めながら、表現力を磨く。

 

「この世はすべて舞台なんだ」

 

 

例えば。凍てつく寒さの空気を感じながら、

ふと空を見上げた時に星がきれいだったりする。

その時の息づかい、心が揺さぶられる感覚。

自然にこみあがるおもい。

毎日が素敵な絵で出来ている。

 

こんなふうに舞台に絵を描きたい。

これをそのまま表現したい・・それにはどうすれば?

やっぱり基礎稽古、そして日常を生きること。

それが自分にとってはとても大切なことでした。

 

もちろん、いろんな役者さんがいるから面白いのです。

いろんな登場人物がいるからモノガタリは生まれるのです。

 

なので私の考えが絶対であるはずがありません。

 

でも。もしも私のようにコンプレックスの塊だったり

公演稽古の度に、自己卑下で悩んでしまうタイプの方は

とにかく基礎稽古をひたすら地道に取り組むをオススメします。

 

私の場合は役者をやるときは、

作家さん、演出家さんの世界を生きることが何より好きなので

作品を立たせたい、そのためにその世界の住人でありたいと思っています。

 

そして華のある役者たちを輝かせる、個性あふれる役者たちを輝かせる、

周りを生かせる役者でありたい。

 

そのためには本当に基礎稽古が重要、必要不可欠だと想うのです。

特に私は一時期、舞台に立てない時期もあったので、

カラダもココロも鈍ったことを体感しております。

実際、今も。

基礎稽古をやってないとすぐにダメダメなのです。。。

 

 

さて。そんなわけで。

地味な地味な地道はハグ的基礎稽古。

 

先日は、まずはみっちりおうちで出来る基礎練習をみんなに伝えました。

実はこれは私が10代の頃に先生に毎日言われてたこと。

稽古場で何もかもやろうとするなと言われました、そりゃそうです(笑)

下地はつくっておかないとね。

 

そして基本姿勢、基本の口の開け方、舌の動かし方、響かせ方をじっくり。

私がカツゼツ悪いので、自分の体験談がいっぱいあるのですよ。

 

なんていうか、私自身、なんでもすぐに出来ちゃうタイプではないので、

どれもすごくすごくすごーく練習しないと出来なかったのです。

 

 

なので。

出来ない、わからない、焦り、戸惑いも含め、じゃあどうしたら?という方法を

身をもって体験してると思います。

 

 

写真は呼吸体操。

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これ、簡単そうにみえてすっごく難しいです。

 

でもですね、発声はまず呼吸。

芝居も呼吸。身体表現も呼吸。

ていうかとにかく呼吸は大事なのでみっちりやります。

 

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みんな真剣ですよ。

 

それからハミング。無声音。なかなか声は出しません。

有声音までの道のりは長いのです、ほんとうは(笑)

 

有声音に入ってもまだまだ道のり長いです。

でも今日は他にもやりたいことあったので、これはまた次回。

 

 

これは発音訓練の風景です。

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もうね、これだけでもう。

時間はあっという間ですよ。

 

養成所時代は発声だけで3時間とかでしたし、

台詞訓練なんてなかなかやらせてもらえなかったですもんね。

 

今はみんなすごく感性豊かで、

きっと小さい頃から観るもの、聴くものが洗練されてるのもあるかもしれない。

 

割と台詞はすんなり読める人は多い。

すんなり舞台に立てる人も多い。

 

けれど、その台詞は伝わってるか、作品を生かしてるか、そこで生きてるか?

と言ったら、そうでもなく。

舞台に立ってるのだけど、本当の意味で板の上に立ってない。

 

感情表現も出来てるのかもだけど、舞台の呼吸とは違う。。。

 

単純にそういう訓練をする基礎稽古を経験してないだけかもなんですが。

 

 

上手な人はたくさんいるし、面白い人もたくさんいる。

けれど基礎が出来てない役者さんはすぐわかります。

なので自分がどういう役者になりたいかで、学ぶことはいろいろだと思います。

 

私もミュージカルや新劇、小劇場といろいろやってきてしみじみ思います。

基礎稽古は。

どこにいっても通用します。

 

すごく地味ですけども。

 

この地味な基礎稽古を地道にやることが。

 

あの舞台で生きる大事な大事な準備だと想うと。

ワクワクするんです、それはいくつになっても。

 

 

挨拶や礼儀ももちろん、学ぶ姿勢も意識も含め、

俳優教育は人間教育だと亡き恩師はおっしゃいました。

それは歳を重ねれば重ねるほど、実感します。

 

 

これは見学中のゆきち。真剣にテキストをみてます。

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2月は毎週金曜日。夜です。

ハグに直接の知り合いがいればどなたでも無料で参加オッケーの形をとっております。

興味のある方は是非、お近くのメンバーに連絡をくださいませ。

 

3月は回数は減りますが金曜日夜予定です。

 

4月からは私が客演先のグワィニャオンさん稽古に集中させていただきます。

 

ハグハグも公演稽古に入ったら、

アップや発声は個人に任せています。

 

なのでこの2月、3月前半。

基礎稽古をやれるこの機会に是非是非♪

 

 

一緒に地味に楽しみましょう。