ココロのスケッチ

絵を描くように綴りたいです。

公演延期と無観客配信のこと。

ハグハグ共和国9月公演の延期について。。
25日にお知らせさせていただきました。

 

配信公演の台本が脱稿したので、ここで私の想いをまとめさせていただきまする。。

 

長いのですが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


劇団内で春からずっと協議を重ねてまいりました。コロナは年内は収束しないであろう、、ということも考え、あらゆる道筋も考えていました。

いろんな対策を考えながら上演できるように地道に進めてまいりましたが。

 

今回はやはり。
ほんとにかなりかなり悩んだのですが、
公演延期を決断させていただきました。

 

楽しみにお待ちいただいていたお客様、
ほんとに申し訳ありません。

 


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劇場でお逢いできるのは1年に1回のハグハグ共和国。

 

簡単に中止、延期と言っても、いつ何がどうなるかは誰にもわからない、、もちろんそれは数ヶ月後とて同じことですが、、、
来年となれば、もっと、、ですよね。。

 

 

そして、今回集まってくださった客演の皆様、スタッフさま。
スケジュールをおさえていただき、
ほんとに有り難く、同時に申し訳ない気持ちもいっぱいです。

 

やはりこの座組は、今だけの座組です。来年も是非と思っておりますが、次もご一緒出来るとは限らない。。

 

この作品のままの無観客配信も考えました。
検査も考えましたが、しかし検査した後、みんなをどこかに隔離しない限りはPCR検査も万全ではない。。

 


どれだけ対策をしても見えないウイルス、無症状があるということ、、それを踏まえて対策も更に更に考えておりましたし、

何より萬劇場さんの対策も素晴らしく、劇団と共に、決して油断せず細心の注意を払いながら慎重に挑んでいこうとしてくださる想い。。

 

お客様、スタッフの皆様、客演さま、メンバー、、いろんな想いを考えました。

 

対策は万全に努める、けれどリスクはゼロではない。

 

春から思っていたことではありますが、しかしながら最近の情勢や、無症状での感染拡大の情報も増え、、やはりたくさんの人を集めるということは控えようと思いました。

 

心配や不安な方は観劇を控える、出演を辞退する、、などの選択肢もあるかもしれない。でも興行する側として、自己判断のみに委ねるのは果たして、、とも思い。

 

観劇してくださるお客様も関わってくださる座組の面々も、関わる際には慎重に対策し、体調管理もしてくださると思う。

 

けれど。
最終的には。

 

お客様、座組一同はもちろん、そのすべての皆様の周りにいるご家族や大切な方々、日常の大切なことも思うと。。

全員の心身を疲弊させてしまうのは、ハグハグ共和国的には、、違うなと思いました。

 

現場がなくなるのも心身ともに辛いです。けれど見えないウイルスとの戦いの疲弊は個人だけではなくなってしまう。

 

やりたい気持ちは強くても。

ハグハグ共和国はそもそも何故、舞台をやっているのか。。それを日々、考えていました。

 

日常も大切です。みんなも大切。みんなの周りも大切。お客様も大切。


その上で。


劇場で何度も何度も救われてきたことも想う。

その劇場が大好きな人もたくさんいる。好きだから、だから果たして、今、何をどうしたら?

 

物語に救われてきた。それを、届けるにはどうしたら?


配信になったら、生の劇場の空気はなかなかお届けできない。別物である。

 

ただ、この機会に。
舞台人が劇場で配信するということに
挑戦する意義はあると思いました。


お客様の気持ちが置いてけぼりかもしれない、だから、代替案にはほんとはならないけれど、劇場に来てもらったような配信を目指しますし、

せっかくだから、劇場やスタッフさんの魅力にも触れてもらおうと思ってます。

 

裏側に興味ない方もいるかもしれないのですが、
今、いろんな意見が飛び交っている劇場や、舞台に関わる各スタッフのお仕事、キャストのお仕事を、
本来なら見せないことを知っていただけるチャンスでもあります。劇場や舞台スタッフさまの魅力もあふれる配信にしたい。


無観客配信公演をすることを決めた時に、
本来の公演演目にしなかったのは、やはり、どんなに演出で密を避けたとしても、、フェイスガードは使うとしても、
稽古場に集まること、交通機関の利用、、稽古スケジュール、、など、考えたら。

今作品においては、来年延期がよいと判断した次第です。

 

来年、また台本は役者さんが変われば書き直すので(私はアテ書きなので)、、、残念無念、、でも今回、集まってくださった皆様に向けて、台本が描けたことは嬉しくあります。

 

考え方だな、と思います。

壊す、壊れる、、それを喜びに変えられる心持ち。

 

今後もまだまだハグハグ共和国なりの探し方をしていきます。

 

そんなわけなのですが、全く何もしないと劇団存続の危機にあたるのも事実。。

 

なので、それでもお客様が楽しんでくれそうな、、更に、来年を楽しみに待っててくれそうなのは何か、、と考えまして。


今回作品のメンバーが演じるはずだった役の一人芝居、と致しました。

稽古もリモートメインで出来ますし、対面も、1対1の稽古です。それも感染対策をしっかりしてやりたいと思ってます。

 

メンバー総一人芝居!

 

今回の、配信では、本編で描かれる役のアナザーストーリです。先にやっちゃいます(笑)

そしてそれをご覧いただき、その人物たちが、来年、どんな物語を他の誰かと紡ぐのか、観ていただけたらなあと。

 

そんな話しを企んでいても、配信内容を劇場になるべく近づけたい、、と考えると、スタッフさまのお力は不可欠、、。
劇場さんのお力も不可欠、、。
皆様のお力あればこそ、、実現ができる。


20年目。ほんとにほんとにたくさんの力に支えられてることを痛感しています。わかっていたけど、もう、言葉なんかじゃ足りない。ああ、もうほんとに。たくさんの名言を味わいました、延期を決めた数日間。。スタッフさんトレーディングカード作りたい。名言つきで。

 

今回、ある意味すごくレア。

 

20周年で、初挑戦。

旗揚げの気持ちを味わうってなかなかないです。

なので画面の向こうにはなりますが。共にいると思って配信します。立ち会ってくださると嬉しいです。

楽しみにお待ちいただけたらなあと。

 

9月12日(土)13日(日)
大塚萬劇場さんです。


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詳細はホームページにて随時更新していきます。

 


そんな話も以下の動画にチラリしてます。

【9月公演延期のお知らせ】に伴い、
文章だけではなく、メンバーの声を届けたいと思い収録いたしました。

 

ご覧いただけたら嬉しいです。

 

https://youtu.be/Hvfz6Iiukkg

 

↑ほんとはこちらは20~30分の予定だったんですが、いろいろ伝えたいあまり、そして話しても話してもうまく伝えられるかしらと私が不安になり、すみませんの56分。

 

でもメンバーの想いを聞いていただけたら嬉しいです。

最後の方にありますので、是非。

 

公演延期になった「天穹の雫」のあらすじコンテストの大賞候補3作も、書いた本人の朗読と、ひとつはみんなで群読してるので是非。

無観客配信のご案内も話してます。

 

 

★ハグハグ共和国ホームページにてのご挨拶は、こちらにて、より詳しくご挨拶させていただいてます。

http://www.hughug.com/sizuku_20/sizuku.html

 


尚、この決断は、ハグハグ共和国の決断です。

 

20年、どういう想いで舞台をやってきたかを改めて見直しながら、
新たに旗揚げする心持ちの挑戦でもあります。

 

対策をしながら公演を打つことももちろん応援しております。
中止、延期の判断も応援しています。

 

それぞれがそれぞれの場所で、いろいろ考えた上での決断。

それには善悪はないし、どの劇団さんも、みんなみんな、劇団カラーで真剣に考えている。

 

なので、私達は、今回はこのような形にいたしましたが、
一観劇ファンとしても、劇団主宰としても、どの答えも愛しいと思っています。

 


長々読んでいただきありがとうございました。

 

いつか皆様と劇場でお逢いできる日を楽しみにしています。

 

そして良かったら。無観客配信、有料チケットになってしまいますが、是非、よろしくお願いいたします。

 

お客様、共に船に乗り込んでくれていたスタッフの皆様、客演の皆様にお詫びと感謝をこめて。。

今後もお付き合いいただけたら嬉しいです。


皆様の安心安全をお祈りいたします。

 


最後に今年9月に上演予定でしたチラシと皆様を。またいつかの希望をこめて。


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