ココロのスケッチ

絵を描くように綴りたいです。

ハグハグ共和国『箱の中の空』続・メッセージ。

新年明けたというのに、まだ昨年のブログの記事の続きをやっている私・・・。


ほんと2011年はいろいろありました。
Twitterでも書かせて頂いたりしたのですが・・。

命の尊さと想いの重さ。
そして伝えることの大切さを多く学びました。

いまだ現在進行形である様々な出来事を見失わないようにしながら
2012年。
昨年のココロを糧にして精進したいと想います。

今後ともよろしくお願いします。


さて、ずっと書き綴っているメッセージ・・・。
ほんと、もう年明けてしまったのですがΣ(´∀`;)
いろいろな想いをきちんと記して幕を閉じたいと想います。


お世話になった女優陣へのメッセージ。


まずはアラフォー世代の【花籠】というお店に所属している風俗嬢の三人。



【かぐや】を演じた【月野原りん】さま。

りんちゃんには旗揚げからずっと支えてもらっています。
なんかね、ほんとハグのお父さん・・・(笑)

私になんだかんだあっても。常に理解しようとしてくれ、聴いてくれ、待ってくれ。
時に諭し。叱り。(*´ω`*)見守ってくれています。

りんちゃんとは以前の母体となる劇団で一緒だったのですが、
初舞台時から鋭い感性としなやかな身体と。
凛とした声と表情で。キラキラしてました。

その後も何度か舞台で共演し、りんちゃんの役者としての感性に惚れ込み。
りんちゃんにこんな役をやってもらいたい!という想いで描いたのが「うさぎ」という脚本です。
それがハグハグ共和国の旗揚げ作品になりました。

【かぐや】は私の憧れの女性です。
諦めてるわけでもないけれど、受け入れながら笑いながら生きている。

風俗の世界からなかなか抜け出せない人はたくさんいます。
その中に数少ないけれど、たくましく明るく笑ってるヒトたちがいます。
そういうヒトは、他人を羨まないし、他人と自分を比べないし、
誰かや何かのせいにしないで生きている。

でもだからこそ厳しい優しさをもって人と接している。

りんちゃんの深い愛情とそれを支える厳しさから生まれる声とココロで。
【かぐや】を響かせてくれました。

りんちゃん。
どうもありがとう。
いつも頼りない私なのに、りんちゃんが私を「誇らしい」って言ってくれたことが凄い嬉しかった。
これからも精進しようと思うよ。今後もよろしくです。



【みやび】を演じた【塚本茉莉子】さま。

たぶんこの役がまわってきた時、まりんはビックリしたんじゃないかな〜って想います。
けれど私は【みやび】をまりんに演じて欲しいと想って描きました。

まりんは華があるし、気力もある。
けれど時折、空回りしてしまうこともある。そこも、まりんの魅力のひとつでもあるんだけど。
本人はそんな自分をあまり良しとしないとこがあって。
もっと柔軟でもいいのにな、とか40代を越えると想ったりもします。

けど、そこの過程を踏んでこそなのだよね・・と想ったりして私も勉強させてもらってます。

長く芝居を続けて思うことは、失敗や空回りからも学ぶものの大きさと。
伝えることを諦めない大切さ。
どんな現場でも「気づき」は自分次第でたくさんある。
成功してる人ほど見えてるものだけではないモノを体感していく。

いろんな現場をこなせるまりんだからこそ、
今こそ初心で、がむしゃらに泥にまみれたらカッコイイ。
吸収する時期って、吸うのも吐くのも自分次第だから・・って想います。

【みやび】は当初は「極妻」みたいな空気でいけたらと想ってたんですが、
合宿の時に、みやびのコスプレ服として、まりんにナース服を着てもらったんですね。

そのナース服姿を観た時に、あ、慈愛もいけそう〜って想いました。
無償の愛の表現って難しいけれど。

女性の美しさの中にある最たるもの。
無償の愛の微笑。
それがまりんが出来たら最高だなあって。

まりん。
みやびを生かしてくれてありがとう。
かぐやと若菜には「みやび」が必要だったから。いてくれて良かった。
私もこれからも精進するので、よろしくです。



※ちなみに。
ナース服姿は、舞台上従業員さんたちが観てたファイルの中の資料に入ってたのでした(・∀・)♪
観たい方は小道具担当の「肉球雑貨店」まで・・。ちなみに他の嬢のコスプレもありますぜ。
【ほまれ】なんて【みかん】時代の衣裳を着てますぜ。


そんな【ほまれ】を演じた【渋谷恭子】さま。

ねえさんはね、凄い独特の空気感があるんだけど、
一番の不思議さは声かなあ。。
声に魅力や特徴がある人はたくさんいるんだけれど、
ねえさんはその声が、演じてない時でもいろんな年齢に聞こえたりする。

でも、ねえさんを見ると「あ、キレイなお姉さんだ」って思う。

声って骨格に関係するって言うじゃないですか。
顎とか口の形とか。歯並びや舌などなど。
初めてあったときに、ねえさんの声って想像するのと違ったんです。

だから、あれ?なぜ?なぜなんだ?って想ってたんだけど・・・
ねえさんってなんか凄い少女みたいなとこがあるのです。
あと情に凄い熱い。

私があんまり素直じゃないもんだから、ねえさんのその素直さって時々ビックリする。
でもそのねえさんも実はその素直の影に、
やっぱり色々なんかかんか・・めっちゃ抱えてたりして。

それでも私みたいに、ひねくれないで素直でいれるのって凄いなって想ってました。

だから【ほまれ】みたいにムードメーカーのような役は、いろんな声と呼吸と。
いろんな表現や年齢をもってないとなかなか出来ない。
しかも無意識な範囲、素直に出せる範囲で。

意識的にだったら役者さんなら勿論みんな出せるんだけれど。

無意識なムードメーカーってなかなか出せない。

なのでアテ書きでしたが、ねえさんの経験値で更に【ほまれ】のキャラクターを
もっとあげてくれました。

ねえさん、どうもありがとう。
【みかん】のコスプレの姿・・あの小道具の写真をみると私は元気になります。
【ほまれ】の台詞で、
「おかえりって言われるとなんか嬉しいの。ああ、これも愛なんかな」
って台詞に、私の友達が凄く感動してました。
ありがとう。これからもよろしくです。


それから
20代がメインの【フルーツバスケット】というお店に所属している風俗嬢3人。


【らいむ】を演じた【櫻井ゆき】さま。

ゆきは、ハグの舞台に立つのが前々回の『鏡花水月』以来になるので一年ちょっと
経過していて。
だから久々に、がっつりハグに出れるのが私も嬉しかったです。

ゆきの地道に芝居へ取り組む姿勢やその意識は、どの現場にいっても褒められます。
私も、ゆきの事でよく褒めてもらいます(笑)

素直なんだけど、単なるイエスマンではないところも良いのだと想います。
言われた事も、否定だけじゃなく肯定してるんだけど、
その肯定の仕方にちゃんと自分なりの筋を通している。

ゆきからお芝居を取り上げたら色々ダメよね〜って昨年は想いました。
詳しくはゆき本人に話したからいいや(笑)

とにかく、ゆきは演じる場所があった方がいい。

っていうか、ハグに出てる役者さんは、ほとんどそうなんですけどもね。
特にハグメンバーはそうなんですけど(ノ´∀`*)

【らいむ】もアテ書きなんですが、
【らいむ】の持ってる「笑ってほしいから笑う」っていう概念って
「必要とされたいから必要とする」っていう想いと、とても似てて。

私が出会った女の子たちは【らいむ】にとても良く似ています。

ゆきちは、その女の子たちほど脆くはないのだけれど、その女の子たちのように、
居場所探しと生きることに必死です。
ゆきは、ちゃんとしてるじゃんって私なんぞは思うけど、
本人的にはまだまだなんでしょう。

これって、まりんに似てます。
ん?もしかして二人ともB型だから?関係ない?
私O型だけど。

とにかく必要とされること>必要とすること・・みたいに、
必要とされることを最も重要とする人もいれば、
自分が必要としてるって事の方を重要とする人もいます。

けどどっちでもいいんじゃないかな、
天秤ばかりみたいなもんでいいんじゃないかな。
行ったり来たりでいいんじゃないかなって想うのです。
その真ん中の芯に。
自分があればいいんじゃないかって。

ああ。まどろっこしくなってきた・・。

そんなまどろっこしい部分を、ゆきが持ってる感受性で、
言葉にはできないけどココロで受け止めてくれました。

揺れてる女の子【らいむ】は、
ほんとは無条件に愛されたいんだけども、
でも。

愛されたいから、愛したいっていうのもあって。
必死です。まいにち。

数年後の【らいむ】に逢ってみたいなって想いましたね。
かつてのあの女の子たちがどうなってるんだろうって思うから。


ゆきへ。
たくさん助けてくれてありがとう。弱いくせに強がる私を安心させてくれてました。
そして【らいむ】のことも。愛してくれてありがとう。
これからもよろしくです。


【いちご】を演じた【さとうまりこ】さま。

さとまりは、陰と陽を常にあわせもつ人。
陰陽どころか、明と暗、光と影。静と動。

「ヤヌスの鏡」って知ってます?私世代の大映ドラマなんですけども。
あ、もともとは漫画です。

「ヤヌスの鏡」が似合いそうな女優って言ったら、さとまりです。

ただ、陰陽とか性格をコロコロ変えるだけの表現ではなく。
陰の中に陽。陽の中に陰。常になくちゃアカンのです。

とはいえ会話によっては、裏の顔、表の顔、全く隠さなきゃいけない時もあります。

ていうか・・それより、どっちが裏なのか表なのか?って話です。

陰が表の顔でもいいと想います。暗が影が表でいいと想う。
けれど世間的に?場所かな?TPO?

言葉面だけかもだけれど、
陽、明、光・・という面がプラスとされることの方が多い。気がします。

もちろん暗い世の中より明るい世の中の方がいいです。
明るい心持ちの方がいいと想う。笑ってると楽しくなるし(*´ω`*)

けどどんなに真っ直ぐでいたいと想っても。
時に、偽らなければいけないということも現実にある時。。。

自分で自分を偽ってしまったら、どうなんだろう・・・って想うのです。

私は、さとまりの持つ、光も好きですが。影も好きです。
陽も楽しいですが、それ以上に陰の話も聴くのが好きです。
明るくても暗くてもどっちでも好きです。

まあ、そんなわけで(どんなわけで?)、ひねくれてる私は
【いちご】ちゃんみたいな人って信用できちゃうんですよ。

【いちご】ちゃんには、はっきりとした実在モデルがいて。
黒髪ロングヘアーで綺麗で華奢で。元ヤンキーなんですが女の子には優しい。
彼女の強さと弱さが大好きでした。彼女の明るさと暗さに救われて、
楽しかったり哀しかったり。怒ったり笑ったり。両面で支えてもらってました。


居場所なんかない。
どこかでみんなそう想ってる。
けど。居場所ってたぶん。
今、自分がいるとこなんだ・・と想うことから生まれると想う。

そこに在ること。
そこに居ること。
あるがままの自分が、ありのままを受け入れる。

そんな【いちご】ちゃんを陰陽が魅力的に混在するさとまりに
生かしてもらって良かったです。

演出助手でも凄く支えてもらいました。
細かな演出ノートは皆で助けてもらったです。


さとまり。
だもんだから、いろいろ大変だったと想うけどありがとう。
とても助かった。
またまだ精進するんで、これからもよろしくです。


【もも】を演じた【伊喜真理】さま。

いきまりちゃんは、今回お初でした。
りんちゃんの弟さんの紹介で新宿駅で待ち合わせ。

りんちゃんとドキドキしながら待ってたんですが、小柄〜っていうのが
第一印象。カワ(・∀・)イイ!!
同じちびっ子のさおりんとは、また違うちびっ子だな〜と。

それから喫茶店で面接して、いろいろお話しして。
ハグの舞台を二本観ててくれてたのもあり。
そのまま出演していただく運びになったのですが。

その面接中に【もも】ちゃんは生まれました。
あ、こういうのがいいな、こんな台詞言わせてみたいな・・と。
いろいろ巡らせて。

第1稿では、なかなかうまく描けなかったんですが・・・
【りんご】ちゃんの感情を、どば〜っと描くことによって、
【もも】の強さを描けました。

結果的に、いきまりちゃんからもらったものでもあります。

あんまり、直ぐに本音を話す子ではないので、
そのあたりに興味をもったのと。

本音を話さないけど何となく表情に出ちゃってるあたりの魅力というか。
危うさというか。

童顔なんで、その辺も関係してるかもなんですが、
ちょうど少女から大人になる過程で善悪に揺れる頃みたいな魅力。

まだまだいろいろな顔を演じられそうなんで楽しみですよね。
声も魅力だし。
いろんな魅力が奥底にも眠ってそうです。

ハグメンバーもそうだし他の客演さんもそうなんだけれど、
そうやって、次はこんな役・・とかって思える時。
ああ、私はまだまだ描きたいなあって想うのです。


いきまりちゃん。
どうもありがとう。
【もも】ちゃんをどんどん作っていく過程で生まれる小道具に
すごく【もも】への愛情を感じました。
精進しますので、これからもよろしくです。



そういえば、愛されたい【らいむ】が愛されてる【もも】の話を聞いてる時
(千羽鶴の話ですね)、
【らいむ】が羨ましそうな妬ましそうな寂しそうな顔するんです。

その表情を一瞬見せた後に「いいお母さんだね」っていう【らいむ】に対して、
【もも】が「うん!」とか言って
ニッコリ【らいむ】の背中越しに屈託なく悪気なく笑うんです。

こういう両者の表現を通して何かが見えた時は、
ココロでガッツポーズしちゃいますね。

いや、頑張ってるのは役者です。
なのでスラムダンクの安西先生みたいに(以下略)


今回はそういう表現がとても多くて役者さんは大変だったと想います。
でも、そこをみんながちゃんと演じてくれたので台詞にしなくても成立した感情もあります。

そこをお客様に言ってもらった時は嬉しかった。
役者さんのおかげだとしみじみ想いました。


さあ、女優陣。メッセージも次回が最後です。


この6人たちがいるところに訪れるのは4人の女性。

借金のため仕事をしなくてはいけなくなり面接にくる元幼稚園の先生の【麻子】
竹内の元妻で元風俗嬢の【若菜】
高収入求人雑誌から体験取材に来るライターの【持田】
ミキオの知り合いでお手伝いに来るストリッパーの【ツッチー】


4人へのメッセージは次回〜(*´∀`*)←いい加減長いですよね。

すみません。。。
観てない人は、なんのこっちゃだと想うのですが。

もし興味を持たれた方おりましたら。
DVDが出たら良かったらお求めくださいませ。
是非。是非。
是非に〜(ノ´∀`*)