ココロのスケッチ

絵を描くように綴りたいです。

ハグハグ便り「箱の中の空」。

公演のお知らせをしてから、あっという間に10日以上も経ってしまいました。
その間に二回も稽古がありましたですよ。


既にハグハグ共和国の公式ホームページで、稽古場日記が掲載されております。
15人の魅力的な役者陣の稽古場日記を12月の本番まで、
是非是非お楽しみくださいませ。


そんなわけで、最初の稽古は17日でした。
なんとか台本の第1稿を脱稿し、なんとか持参することができました。

はい、いつものごとく第1稿なので・・・。
これから稽古場でたくさんの探しものをしながら直してゆきたいと思ってます。

今までは私は大体、アテ書きをさせてもらっていました。
役者さんが決まってないうちに、執筆&脱稿しなければならなかった場合をのぞいては、
ほぼアテ書きです。


役者さんの魅力に合わせて書く作業が好きだから、というのもありますが・・・。
イメージも膨らむのです。役者さんの魅力に頼ってたんです(笑)


けれど今回はほとんどアテ書きではありません。

今回の作品は以前にもブログに書かせていただきましたが、
今年の2月からの企画であり。。

でも自分の中での構想は七年くらいのものです。
ちょっと実現は難しいよな・・・、構想のままお蔵入りだろうな、
それかハグハグでは上演できないだろう・・と思っていました。


でも2月のハグメンバー会議の時にメンバーといろんないろんな話をして。。

表現すること、表現し続けていきたいこと。
お芝居から人生から今後のこと。
悩みや迷い、コンプレックス、劣等感・・・。

いろいろ話をしました。メンバーがいるから出来ること・・でありました。
そして書かせていただくことになりました。


当初はメンバー+ゲストさんとの公演予定ではありましたが、
やりたいことを表現するのにキャスト人数が足りない・・・ということもあり。
この作品に是非出演してほしい客演さんをお呼びすることにしました。


今まで魅力溢れる役者さん、表現者さんにたくさん出逢ってきました。
ほんとに、たくさんいらっしゃいます。

私は亡き恩師に『俳優教育は人間教育である』と、ずっと言われ続けてきました。
まず日常をいかに大切に生きているか。
日々、小さな感動、小さな喜び、悲しみ・・・
いろいろな感情がいっぱいあって、それをどれだけ味わえてるか。
そして受け入れられているか。

否定ばかりでは何も生まれない。
例えば。人をけなすのは簡単だ。ダメなところは誰だって目につきやすい。

そんな簡単なことをするだけではなく。
人のいいところを見つける、そして心から良いと思うことを伝えるようにしなさい。

なので私が高校生から通っていた俳優学校のレッスンでは時折そういう授業もありました。
ダメ出しはしますが、それは誰でもわかることなんだ、

むしろ、どこが良かった、
どこが良かったから、もっともっと良くなるにはどうしたらいいか・・・を、
自分の言葉で感性で伝えられるようになれ、というレッスンです。

つまり見る稽古。
私はこれが大好きでした。

やる稽古も好きですが、見る稽古をやればやるほど、いろんなことがわかるんです。
よく言われていた教わるんじゃなくて、盗め、もらえ、ってことですね。

話が大きくそれました(笑)これを語りだすと長くなるんですよ・・。


ともあれ。
生まれ持った先天的な才能、
いろいろなものを見たり聞いたり体験したりして生まれる後天的な才能。

挨拶などという基本的な礼儀は当たり前ですが、
いろんな人間、いろいろな出来事を「楽しめる」器。
「不思議がる」好奇心。探究心。

演じる技だけではなく、人間性はあふれ出る。
それは表現者としての大事な魅力の要素です。

いい人ぶってるヒト・・というわけではなく(笑)

日常を偽らないヒト、
けれど舞台の上では最高の嘘がつけるヒト。


演出も役者もお互いにそうであろうと想いますが、信頼できる・・ということ。
なかなか難しいです。

でも難しいからってあきらめたくない。

そして4月、5月、6月・・・と
私自身が是非とも出演してほしいと思う役者さんを
居酒屋に呼び出し(笑)
もう、ほんとに、すごいたくさんのお話をさせていただき。

口説き落とした・・という次第でございます(笑)

もちろん、他のお芝居のスケジュールの都合もあり・・・
口説き話そのものを、ご本人に持っていけなかったという素敵な役者さんは、
他にもまだまだいらっしゃいます。

なので、今回だけではなく。。
これからも魅力ある役者さんを口説けるように・・

もっともっと私自身が精進しなければ・・と思っています。

まだまだ足りないので、
まだまだまだまだ、精進して磨いて磨いて。磨きまくり。
いつか、一緒に作品を創りたいと思ってもらえるように、頑張りたいと思うのです。

なんか長くなっちゃいましたが・・・

何が言いたいかというと、
そんなわけで、アテ書きではないので、第1回の読みあわせは、あみだくじで決めました。
だってね、私の心の中のどこかに、
絶対、無意識にでも、この役者さんはこれかな・・・があってですね。

だから、まず最初は、あみだくじで(笑)
いろいろな側面を見たかったんです。いやー面白かった!

残念ながらスケジュールの都合で、全員に読んでもらうことは出来なかったのですが。

配役が決定したら、
それこそまた役者さんのスケジュールや力、魅力、様々な要素を考えて
書きなおしていきたいと想います。

そうして第2稿を完成させて、また何度も直して。
頑張りまする。


磨くことは、傷つくこと。

たくさん傷ついてピカピカのキラキラになりたいです。


そんなわけで12月のハグハグ共和国の公演、早割りチケット発売中です。


久光真央専用の予約ページはこちらです。
http://ticket.corich.jp/apply/26855/003/


どうぞよろしくお願いいたします。