ココロのスケッチ

絵を描くように綴りたいです。

合掌。

高校3年の時から、約二年間お世話になっていた俳優教室の恩師が亡くなられた。

葬儀はご家族だけで行われたそうで、
5月に先生を偲ぶ会があるそうだ。

住所を何度も変更していたため、通知は実家に届いた。
実家から送ってもらい。今日、知りました。


演劇の基礎の基礎を、先生からたくさん学ばさせていただきました。

俳優教育は人間教育なんだよといつもおっしゃっていて、まず人間としてしっかりとした感覚を磨くことを学びました。

挨拶、学ぶ姿勢、座りかた、立ち方、声の出しかたから学び。

それが出来てやっと、
詩の朗読を学ばせてもらい。
セリフはなかなか読ませてもらえなかったです。
役を演じる段階に辿り着くまでには、たくさんのハードルがありました。

だからいつもいつも基礎ばかりをやっていたから。

はじめて、エチュードをやらせてもらえた時は嬉しくて。セリフが喋れるだけでワクワク。
厳しいダメ出しも嬉しかった。
スラムダンクで言えば、基礎ばかりやっていた花道がシュートの練習を楽しむあんな感じ(笑)


先生はとても厳しかったけれど、演劇の楽しさや無限の可能性も教えてくれた。

新劇ではなく小劇場にうつってからも、いつも見守ってくれていたように思う。大きなバラの花束嬉しかったな。


当時18歳の私に。

『お前は歳とったら、劇団をつくるといい』
と先生は言いました。

レッスンには作文の時間もあったのだけど、それを読んで。

『作演出で、オリジナル作品をやるといいんじゃないか』と言い。

私は、やりたいけど無理ですよと笑って答えてた。
それから10年以上たってハグを旗揚げちゃいましたね(笑)。


先生。

コンプレックスだらけだった私に。
お前のその感性を大事にしろ、お前には力がある。と、背中をおしてくれてありがとうございました。

コンプレックスが翼になることを教わりました。
あの教室のあの基礎稽古がなかったら、私は途中で挫けていたかもしれない。

いつも先生から贈られた言葉に励まされてきました。

『この世はすべて舞台。初心忘るるべからず』


安らかにお眠りください。。
ありがとうございました。


あ。 先生
私が早く脱稿できますよう見守っててください〜(笑)